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2013年 12月10日 (火)
 

「虹蔵不見の候、明るい虹と副虹」 (桑名市)

 
     「虹かくれて見えずの候」。11月下旬頃の時候のあいさつにつかわれることばがあります。これは、
    「ひざしが弱くなって、この時期から春までは虹が見えないよ」ということのようですが、いくつもの誤りが
    ふくまれているように思われます。
     冬になって虹が見られにくくなる要素は、雨でなく雪に変わること。日射しの弱さは地面に対する太陽光
    の角度の問題。空中への日射しに変化はなく、むしろ、冬だけは昼頃にでも太陽高度が低いために虹が
    北の空に現れることがあります。そして、冬でも、雪とはかぎらずに雨やみぞれが降りやすい地域では、
    じつは「冬のはじめと冬の終わりは虹の季節」といっても過言ではないのです。
     昨夜、急発達した2つ玉低気圧が通過して雨。
     今日は、朝から夕方まで頻繁にしぐれが降って、何度も美しい虹が出現しました。
     
    
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7:32 南東 8:05 西 11:12 北 11:13 北
13:25 北
15:12 北東 15:26 北東
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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