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2019年 1月4日 (金)

   「凍える空に しぶんぎ座流星群
      /明けの明星・木星・細い月・アンタレス」
 (桑名市)

 
     未明に「しぶんぎ座流星群」の活動がありました。
     流星は、太陽の周囲を公転するダスト(塵)に、毎年同じ日に
    地球が接近して、ダストが地球大気と衝突し発光する現象です。
    8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並んで
    3大流星群に数えられるのがこの「しぶんぎ座流星群」ですが、
    活動のピーク時間の短いのが特徴で、放射点の高度が上がって
    くる未明に活動があるかどうか、で見られる流星数が大きく変わります。
     今年は、予想極大時刻が4日11時で、けっこう多くの流星が出現。
     自動車の窓から顔を出して、4時〜5時の60分にざっと数えたところ、
    14個のしぶんぎ群流星をかぞえました(散在流星は2個)。
     写真は、北斗七星の近くにあいついで出現した2個の流星。
    見かけ上、下から上に向かって流れており、経路の逆延長線の交点
    が放射点(流星が飛来する方向)です。
     4時30分頃からは冷え込みが強烈で、レンズの表面に霜がつく始末。
    きちんとレンズの結露対策をしておくべきでした。
     また、未明の東の空には西方最大離角をひかえた金星(明けの明星)
    がとても明るく輝き、次いで、さそり座のアンタレスと木星が並んで昇り、
    さらに、地球照を伴う月齢27.5の細い月も昇ってきて・・・・
     こうして1月の凍える空はひととき豪華な自然のドラマに彩られました。
     
     
    
        < ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
左:03h55m50s頃 右:03h56m20s頃
北斗七星の近くに出現した
2つのしぶんぎ群流星
Nikon Z6 24mmf/1.4(絞りf/2.2)
トリミング ISO1600 8秒
(2コマを比較明合成)
04h54m頃
かに座に出現した
しぶんぎ群流星
Ai35mmf/1.4
(f/2.8)トリミング
ISO1600  8秒
05h43 東の空
左から、月(月齢27.5)・木星・アンタレス
上方の明るいのが金星
03h50m頃
北極星の上に
出現 しぶんぎ群
35mmf/1.8
(f/2.8)トリミング
ISO1600  8秒
     地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁速報天気図を合成)
 

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