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2020年 8月27日 (木)

「多層のずきん雲、積乱雲ラッシュ」 

 
     明け方に降水があり、ひまわり画像を見ると、朝にも鈴鹿山脈の御在所岳
   付近に積乱雲がありました。山脈沿いには手が届きそうなほど低く垂れこめた
   降水を伴う雲が眼前に広がりました。この積乱雲は、昨日と同様に、台風8号
   の縁辺流でもたらされたものです。
    その後、晴れて日射が強まると、岐阜県や三重県中南部に多数の積乱雲が
   発生。午後、遠州灘、志摩半島、鈴鹿山脈へとならんだ積雲や積乱雲の列が
   見られました。この場所にこれほどの積乱雲の列ができるのは珍しい気がし
   ます。かなとこ雲や積乱雲の上部が切離した雲が空に浮かび、こうした中の
   巻層雲には幻日の現象も見られました。
    一方で、岐阜県多治見方面にも夕方にかけて積乱雲が発達しました。発達中、
   勢いのある上昇気流が湿潤空気層を持ち上げて、入道雲の上にかぶさる
   ように、「ずきん雲」を作ります。そのうちの一つは、分厚い3層が重なった豪快
   なずきん雲! 見る見るうちに雲頂が発達・上昇して、ずきん雲は雲頂にまとわ
   りつく「ベール雲」へと変化。さらに雲は発達して、ベール雲を突き破っていきま
   した。
    この積乱雲は、日没頃までつづき、雷の光も目撃しましたが、やがて衰退し
   ながら夕陽を受けてピンク色に染まっていきました。
     
    
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8:26 200mm
いなべ市
南西 降水雲
御在所岳方面で
雷雨あり
95mm 南西 70mm 南東 24mm 南東
14:47 南西
かなとこ雲
16:13 140mm
北東
南南東 140mm
積乱雲
南 95mm
積乱雲の列
南 120mm
積乱雲
南南西 95mm
積乱雲
南南西 170mm
積乱雲
南南西 170mm
かなとこ雲
16:35 北東
300mm
3層のずきん雲
300mm 300mm
ベール雲へと変化
300mm
カワセミの横顔の
ような形
300mm
ずきん雲を
突き破って成長
200mm 110mm
左隣の積乱雲
200mm
穴のあいた雲
200mm 200mm 幻日
積乱雲起源の
巻層雲
70mm
2つの積乱雲
24mm
高積雲
桑名市 17:51
北北東 33mm
2つの積乱雲
64mm
左の積乱雲
70mm
右の積乱雲
南東 24mm
かなとこ雲
南 37mm
かなとこ雲
18:06 北東
82mm
積乱雲
18:09
175mm
18:12
82mm
18:16
80mm
135mm 18:25
70mm
18:26
34mm
         
  18:27 70mm 18:30 南
かなとこ雲
上弦の月 
 18:36 北東
積乱雲の
夕焼け
18:38 
かなとこ雲も
赤く染まる
      
      タイムラプスムービー 18時39分〜19時07分 60倍速
「日没後、衰退する積乱雲」
SS1.6秒 シャッタ−速度優先AE 70mm -1.0補正
WB:太陽光 PC:オート ISO100 北東
         
         
 ↑ 7時 赤外
 
↑ 17時 赤外 
↑ 18時 赤外
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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