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 2022年 2月19日 (土)
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 「ハロの巻層雲→高層雲→雨の乱層雲」(桑名市)

ハロを伴う巻層雲から、高層雲乱層雲となって雨が降りました。

この3つの雲にはいずれも「層」という漢字が使われていますが、
10種雲形にはもう一つ、層雲があって、4つの層状雲が存在します。
そのちがいは・・・・・

上層・・・巻層雲(ハロは見られることがある、太陽で影ができる)
中層・・・高層雲(太陽がぼんやりと見える、影ができない)  
下層・・・層雲 
雨をもたらす・・・乱層雲

南岸低気圧の接近による天気変化パターンに見えますが、衛星画像
を見ると、南岸低気圧の北側にはバルジ(半円形中・上層雲域)が
不明瞭で、九州付近や日本海の低気圧も併せて複雑で大きな
中・上層雲域になっていて、これらを反映した空の変化でした。ほか、
衛星画像では上層で朝鮮半島を横切るCiストリークが見られており、
高層天気図のジェット気流軸にほぼ対応しています。また、中国・近畿
地方には上層雲の波状構造(トランスバースライン)も見られます。
地上からも、高層雲の薄い部分にこれらの雲が放射状雲となって
見えていたようです。(下、3枚目)

この雨の後、明日は再び西高東低の冬型気圧配置になりそうです。
    <↓画像をクリックして拡大↓>
22°ハロ
巻層雲
11:03

14mm
高層雲
12:11

14mm
高層雲
淡いハロも
13:04

14mm
上層の放射状の
巻雲もうっすら。
乱層雲
降雨あり
17:13
南南東
30mm
工場起源の雲が
乱層雲底を
厚くしている。
地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成)