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 2022年 7月28日 (木)
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「Cbラッシュ/100km先の虹/ずきん雲/反薄明光線」
(桑名市)
 
 
 
 
日中も積乱雲が各方面に発生。
夕方からのものに特化して掲載します。

東北東(恵那山方面)約100kmの積乱雲が大きく見られて、
1つの積乱雲(対流セル)の寿命は30分程度。いくつもの
世代の積乱雲が次々と発生しました。

この方面の積乱雲が衰退期に入るころには乳房雲や降水雲
が高い場所に生じて、うまい具合に虹が発生!
100km先の虹です!
なお、虹の大きさや太さは観測者からの角度で決まっていて
遠いからといって小さかったり、細かったりするわけではなし。
ただし、降水雲の範囲だけに見えるので、短い虹になります。

対流セルの上昇気流はとても速く、持ち上げられた湿潤層に
発生する「ずきん雲」や「ベール雲」がたくさん!
写真もいっぱい撮ったけれど、掲載は1例のみ。
明るく輝く大きなずきん雲は、なんだか別の惑星の世界みたい。

今日の桑名の日没は19時00分。
日没が近づいて夕焼け色に染まっていく積乱雲を観察。
バナナの房のような乳房雲は、積乱雲独特のもの。

日没直前と直後の東南東の空には反薄明光線。
京都府方面のかなとこ雲がシルエットになっていて、
これを通過した太陽光線が東の空に明暗のすじを
つくったものが、この反薄明光線です。
(衛星可視画像を参照)

    <↓画像をクリックして拡大↓>
積乱雲
17:28 東北東 135mm
かなとこ雲を突き抜けた
雲頂部がかくれた。
全盛期を過ぎたところ。

切離された積乱雲 
17:28 北東 110mm
かなとこ雲をつくる前に積乱雲の
上昇気流がなくなった。

   
北方の積乱雲 
17:29 北 160mm

衰退期に入った積乱雲
17:38 東北東 116mm
1枚目の積乱雲の10分後。
尾流雲(降水の雲)が顕著に。

 
幻日(太陽の右側)
17:39 200mm
左側にも出現。
西からのかなとこ雲。

積乱雲
18:10 東北東 160mm
突如、塔状に発達。

18:13 北東 21mm
北北東〜東北東の積乱雲を網羅。
北東(画面中央付近)の積乱雲は、少し遠方で規模が大きい。

 
広がるかなとこ雲
18:15 西 17mm

積乱雲下の虹
18:22 東北東 160mm
積乱雲の降水雲に生じた虹。
恵那山方面の積乱雲なので
約100km先の虹!

   
ずきん雲 
18:33 東北東 340mmトリミンク
発達中の積乱雲に生じている。
上昇気流が速く、あっという間に
姿を変化させる。

ずきん雲・ベール雲 
18:34 東北東 340mmトリミング
対流がずきん雲を突き抜けて
ベール雲に。そのまた上にも
ずきん雲が発生。
とても速い、ダイナミックな変化。

   
夕焼けに染まる積乱雲
19:01 東北東 130mm
1枚目の積乱雲のあとに発生した
別世代の積乱雲。

積乱雲の乳房雲・降水雲 
19:07 東北東 340mmトリミング
バナナの房のように垂れ下がる
乳房雲。それがはじけるように
降水雲になっていく。
   
上部だけ輝く積乱雲
19:08 東北東 145mm
19時00分に日没。低空は宵闇に
沈んでいく。

2つの積乱雲のシルエット
19:13 西 30mm
けっこう近くの雲に感じたが、
実は兵庫県の積乱雲から
東方に広がる、京都府方面
のかなとこ雲。

   
反薄明光線
18:55 東南東 30mm
日没直前。西方の積乱雲が
この明暗を作っている。

 反薄明光線
19:03 南東 30mm
日没直後。
影のラインが顕著になった。

   
 可視画像19時(高知大学気象情報頁)
 
地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成)