2月のカレンダーへ   
 2023年 2月11日 (土)
前日へ     翌日へ 
「幻日 と 環天頂アーク」(桑名市)
 

南岸低気圧は猛スピードで東進して、朝から快晴の青空。
午前、南方にかすかに巻層雲や巻雲が見え始めました。

昼頃には巻層雲が広がって来て、22°ハロが現れ、
午後には、幻日や環天頂アークが見られました。

幻日と環天頂アークは、ともにプレート状の六角氷晶に
よってもたらされるため、太陽の右側で短時間の鮮やかな
幻日がみられたあとにその氷晶が天頂付近に移動し、
幻日に引き続いて短時間の環天頂アークが現れました。

なお、幻日は、太陽から同一地平高度の小円の離角で22°
離れた位置に現れるのに対して、22°ハロは大円の離角で
22°の半径を持ちます。このため、太陽高度が高めの時の
幻日はハロのやや外側に位置して、写真でも幻日の横に
淡いハロが見えています。幻日が見えたら天頂付近を見て
環天頂アークがないか探してみることをおすすめします。

また、夕方になる前にあらわれる幻日は、太陽光の短波長
(青色側)成分が失われておらず、赤から青色までそろった
鮮やかな色合いになることが多いといえます。

 
    <↓画像をクリックして拡大↓>
南方の巻雲・巻層雲
11:10 南 75mm
22°ハロ
12:17 24mm
幻日・22°ハロ
14:56 24mm
幻日(太陽の左側)
14:56 75mm
 幻日
15:03 24mm
 幻日(太陽の右側)
15:04 75mm
   
 環天頂アーク
15:07 36mm
太陽の上方46°
 22°ハロ
15:12 24mm
地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成)