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 2023年 3月2日 (木)
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「並び立つ ヴィーナスピラー & ジュピターピラー」(桑名市)
 
 
今日は金星と木星が見かけ上で最接近する日。
等圧線が傾いた西高東低の気圧配置で北から寒気が流入し、
平野部は晴れて強い風、鈴鹿山脈には降水をもたらす雲が継続。

日没後、18時30分頃のブルーモーメントの西の空、金星と木星が
寄り添うように煌々と輝いてきました。先週からと同様に1:1の
真四角写真で撮影、毎日の木星と金星の近づき方がわかります。
昨日までは木星の方が上でしたが、今日はわずかに木星の方が下。

聖書に登場する「ベツレヘムの星」は金星と木星が重なるほど
近かったものだという説があり、こういう光景だったのかも。

今回ほど近づくのはこれから40年後とか聞きましたが、
2008年12月1日のように三日月が絡んだ美しい景色も
たしかにもう15年も前のこと。貴重な光景だったといえます。

さらに、木星の衛星と金星を同一写野で写せるだろうと
望遠レンズを赤道儀に載せて撮影したところ・・・・・

積雲の上部に吹き出しているような氷晶による光の反射で
サンピラーならぬ、ビーナスピラー(金星柱)とジュピターピラー
(木星柱)
が撮影できました。肉眼では気づかなかったのですが、
短い光の柱が数十年に一度の近さで並び立つのをとらえることができました。

    <↓画像をクリックして拡大↓>
10:31 西 43mm
平野部にもかすかに小雨
17:11 南西 63mm
降水雲
 金星と木星が大接近(最接近)
18:32 西 50mm
 木星柱と金星柱
18:54 西 400mmトリミング
右側が金星で左側が木星。
木星の衛星も3つ見えている。
地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成)