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「ずきん雲・ベール雲付近で動き回る光 −クラウン・フラッシュ−」(桑名市) |
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夕方、2つのかなとこ雲が広がる中で、あちらこちらに積乱雲が発達。 西南西の方角で消長する積乱雲の雲頂付近には、みごとなずきん雲やベール雲。 そして、その周辺で動き回る不思議な光斑・光点が気になり、動画撮影もしました。 北から広がってきたかなとこ雲を通して太陽光線が消長するベール雲や その周辺の薄い雲を照らしているようで、かなとこ雲の淡い部分(動いている) を通った太陽光線のいたずらのように考えられます。 あるいは消長する雲に対応しているかもしれません。 それにしてもあまり見たことのない不思議な感じの光り方です。 <8月6日追記> この現象は「クラウン・フラッシュ」と呼ばれていて、やはり大気光学現象です。 氷晶も誘電体で誘電分極を起こすため、積乱雲の雲頂付近の氷晶が 積乱雲がつくる電場によって配向整列し、太陽光を反射(および屈折)する 条件の場所で明るく輝くことが起きているようです。光る場所が じわじわと動くのは積乱雲による電場の変化に対応し、そして 光る場所の瞬間的な移動は積乱雲内部の放電により電場が 急変するためと解釈しました。つまり、スイッチを切り替えるように 光る場所が変わるのが最も印象的でしたが、電場の急変と 考えるとすごく納得できます。それにしても、空には興味深い現象が まだまだあることに感動しますし、今回きちんと動画撮影して おいてよかった、と思えるできごとでした。 日没後、帰ろうかなという頃から、北北東と北西に2つの積乱雲が急発達。 暗くなる空のもと、両方の積乱雲で音の聞こえない稲妻がたくさん光りました。 |
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<↓画像をクリックして拡大↓> | |||
ずきん雲 16:36 西南西 130mm |
ずきん雲 16:37 西南西 300mm |
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かなとこ雲 16:38 北西 14mm |
かなとこ雲 16:38 北東 14mm |
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ベール雲 16:47 西南西 200mm |
彩雲のベール雲 16:55 西南西 135mm |
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ベール雲付近で飛び回る光斑・光点 17:11 西南西 200mm |
17:12 西南西 200mm | ||
17:13 西南西 200mm 幻日の輝き方に似ている。 |
17:13 西南西 200mm | ||
17:13 西南西 200mm | ベール雲の周辺で飛び回る光斑・光点 (実速度ムービー 24分間 1GB) 16:48〜 西南西 200mm |
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かなとこ雲の乳房雲 17:05 北東 70mm |
幻日 17:13 西 200mm |
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積乱雲 18:09 西南西 56mm |
積乱雲と雷 19:13 北北東 62mm 日没後に急発達して多くの雷 (音は聞こえない距離) |
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積乱雲と雷 19:35 北西 44mm 藤原方面、音は聞こえない。 |
19:38 北西 57mm | ||
地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成) | |||
高知大学気象情報頁可視画像 18時 | |||