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 2023年 9月5日 (火)
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「鮮烈! 反薄明光線」(桑名市)
 
 
快晴ながら涼しい風が吹いて最高気温(桑名)は33.6℃。
きびしい残暑ではあるものの、風通しの良い陰にさえ
居れば、さわやかな秋の気配を感じることができます。

遠方に積乱雲が発生しては消滅しているのは暑さの名残り。
9月上旬のありふれた空風景かなと思っていたところが、
日没後に劇的な空になりました!

東南東の地平線を収束点として、かつて見た中で一番かと
思えるような「反薄明光線」が現れたのです!

光源はもちろん太陽で、遠方の積乱雲などで生じた光芒
(薄明光線)が頭上を通り越して東方の空にまで続いて
いるものです。太陽からの平行光線が太陽方向では遠近法で
放射状に広がる光線は、東方では同じく遠近法で収束します。
大気中のエアロゾルに生じるティンダル現象でもあります。

どの地域の積乱雲が原因になっているのだろうかと、
衛星可視画像(下記参照)を調べてみると、どうやら
山陰地方日本海〜隠岐島方面の積乱雲が原因のようです。

    <↓画像をクリックして拡大↓>
積乱雲
16:18 北北東 200mm
積乱雲
16:18 北北西130mm 
   
積乱雲 
16:41 西北西 102mm
積乱雲
16:41 北北西 135mm 
積乱雲
17:51 南西 92mm
反薄明光線
18:27 東南東 14mm
薄明光線〜反薄明光線
18:28 北14mm
薄明光線
18:28 北西 14mm
地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成)
 
高知大学気象情報頁可視画像 18時 
 
 高知大学気象情報頁可視画像 18時
隠岐島方面の積乱雲が反薄明光線を作ったと思われる。