大気光学現象(大気光象)
太陽・月などの光と、大気中の水滴や氷晶によって、空に不思議な光があらわれることが あります。
以下に紹介したものは珍しい現象のように思われがちですが、いずれも三重県で およそ1年間に見ら
れた現象を中心に掲載したものです。
(1)水滴がつくる現象
@ 「虹」
A 「彩雲・光環(光冠)」
太陽の光環 20071015 | 月光環 20070525 | |
太陽の近くに薄い雲がくるときによく見られる。水滴による太陽光の回折が原因。 黄砂や砂塵によって生じたり、上層雲の氷晶で生じたりすることもある。 |
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(2)氷晶がつくる現象 (ハロ)
@ 「22°ハロ(内かさ)」
巻層雲の氷晶がランダムな向きに分布するとき、太陽を取り巻く半径22°の円周にあらわれる。 太陽に近い側が赤い。 (左から 20070514、20070415、20070427) |
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内かさの微速度撮影 20070415 |
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上弦・下弦から満月までの間の月でハロが見られるときは 星座も一緒に見えて美しい夜空となる。 (左:20070224 右:20080119) |
太陽から22°にあらわれるハロは 頂角60°のプリズム効果によるもの。 |
A「幻日」・・・22°のハロ
20061205 | 20061211 | 20070104 |
20070104 | 20070616 | 20071120 |
20071210 | 20071210 | 20080127 |
20080211 | 20080221 | 20080222 |
太陽と同じ地平光度の左右22°の位置にあらわれる。 太陽に近い側が赤色。太陽光度が高いときは、22°よりも離れる。 |
B「タンジェントアーク」(上部・下部)・・・22°のハロ
20070417 | 20070805 | 20080202 |
太陽の上方と下方の22°にあらわれる。太陽光度が低いときは反り返った形になる。 | ||
20080127 | 20080202 | |
同じ時の、上部タンジェントアークと下部タンジェントアーク | 幻日・太陽柱と同時にあらわれたもの | |
20080115 | 20070104 | |
月の光によるタンジェントアーク。幻日と同時に見られたりもする。 |
C「外接ハロ」・・・22°のハロ
タンジェントアークと同質のもので、太陽光度が高いときに見られる。 この写真では幻日環も見られる。 20070912 |
外接ハロのみが見られる。 20070411 |
D「幻日環」
対角線魚眼レンズで撮影。太陽と同じ高度に光が連なる。 20070912 |
E「環天頂アーク」・・・46°のハロ
20070805 | 20071126 | 20080211 |
環天頂アークの 微速度撮影 (32倍速) 20080211 |
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20070104 | ||
太陽の上方46°の位置に、天頂を取り囲むような曲率であらわれる。 「さかさ虹」と呼ばれることもある。色鮮やかに見られることが多い。太陽に近い側が赤色。 |
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F「環水平アーク」・・・46°のハロ
20070420 | 20070605 | 20070623 |
太陽の下方46°にあらわれる。「水平虹」と呼ばれることもある。太陽に近い側が赤色。 | ||
20070602 | 20070523 | 90°面の屈折のプリズム効果 |
太陽高度の高い春〜夏に見られる。 | ||
20080426 | 20080511 |
G「ラテラルアーク」・・・46°のハロ
太陽の側方で46°の円に 接するようにあらわれる。 |
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20070104 | ||
H「光柱(太陽柱、月の光柱、人工光の光柱)」・・・氷晶による反射
Oさん提供 | 20071210 | |
太陽の光を氷晶が反射している現象。太陽が地平線下にあっても見えることがある。 | ||
月の光柱 20080115 |
天頂付近にあらわれた光。 このあと高積雲がかかってきたら 見えなくなった。上層の氷晶が 人工光を反射していたらしい。 20080115 |
光柱が見られるしくみ |
I「複合ハロ」(マルチディスプレイ・ハロ)
複数の種類のハロが 同時にあらわれる現象。 |
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20080202 | 20070104 |