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2011年 8月28日 (日)

「積乱雲から切離した雲」 (桑名市 北北東 18:38)

 
      今日の上層では、おおよそ北西から南東の方向に風が吹いていました。夕方、地平線近くに
     たくさん見られた積乱雲たちは、発達するとその雲頂付近がみんなこの方向に流されていたか
     らです。あるもの(@)は、かなとこ雲をつくっては新しい積乱雲・かなとこ雲を作って、水平方向に
     大きく広がったかなとこ雲の集合体を作りました。
      かなとこ雲を起源とする巻雲は拡散してちらほらやってくることもあり、その一部が幻日を生じた
    のもきれいでした。(これは飛行機雲起源かもしれません)
     日没間近になって、北西に1本の塔状の雲がするすると延びていきました。みるみるうちに
    積乱雲になったかと思うと、かなとこ雲を生じ始めた雲頂付近が風に流され、やがて積乱雲の
    本体から切離されました。これが、日没後の上層の残照によってピンク色に染まったのです。
    1枚の写真だけ見ると、とてもふしぎな雲に見えますね。まるで「自然が作った熱気球」のようにも
    思えました。この雲から見る景色はいったいどんなものなのでしょうね。
     やがて、こうした上層の雲も闇に沈み始めたころ、西の空には日没後の薄明光線、そして東の
    空にも反薄明光線があらわれ、壮大な空のマジックアワーが幕をおろしてゆきました。
    
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17:18 北東
Cb かなとこ
17:21 かなとこ巻雲
に、幻日
17:24 東北東
@Cb、かなとこ
17:29 東北東
かなとこ巻雲
17:37 @ 17:58 ACb 北西 18:04 A 18:05 BCb、
かなとこ、北東
18:15 A 別の
かなとこ巻雲重なる
18:22 A 18:27 ACb頭部が
切離された
18:33 A
l
18:35 A 18:36 B 18:36 CCb北北東 18:38 A
18:38 A 薄明光線 18:40 反薄明光線
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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