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2007年7月
「南岸に停滞前線 終日 くもり」 ()
 
     南下した停滞前線は北緯30°付近にまでもどりました。すでに7日目の影響です。
     そのため三重県は終日、高層雲や層積雲におおわれてくもりでした。
     14時30分ころ、小雲がびっしりとあつまった層状雲が広く空をおおいました。
     この層状雲は、巻積雲・高積雲・層積雲に見られますが、見分けがいつも悩ましいものです。
     ひとつの目安として、腕を伸ばして指をならべたとき、ひとつひとつの小雲の大きさが、
     指1本より小さいと巻積雲、1本〜3本に入ると高積雲、3本以上は層積雲というのがあります。
     (もちろん、けっこう仰角の大きいところにあるとき)
     今日のは少し迷いましたが、この基準によって、層積雲と判定しました。
     ところで、夜のニュースで13時頃、NHKのヘリコプターから伊勢湾に竜巻が撮影されたという映像が
     流れました。漏斗雲とともに、海面に渦が生じて海水が巻き上がっているようすもわかりました。
     ひまわり画像では、顕著な積乱雲は見あたらず、ある程度の対流雲はあったかもしれないという
     程度にしか見えません。
     海上では、風が摩擦を受けにくいために、回転の角運動量が渦の中心に集まりやすく、けっこうな
     頻度で竜巻がおきているようです。
     海の見える人は、こうした現象にも注目して観察するといいかも。
     もちろん、自分も機会があれば、撮影を試みたいと思います。

    
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12:17 南東 高層雲 14:31 層積雲
小雲の大きさが腕を伸ばして3本指より大きい
17:37
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像13時)
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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