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2007年7月
「空は巨大な万華鏡」 (津市)
 
     どんよりとした空の午前でしたが、午後からゆっくりと好天になっていきました。
     昼頃から中層の尾流雲が多くなり、「雲が降っている」と表現したいような空。
     午後、前線に沿って雲は南西から北東へ流れており、前線が遠ざかるにつれて、
     青空が雲景色の壁紙になってゆきます。小雲の集まった高積雲も多くなりました。
    日没が近づくと、これらの小雲に影ができはじめ、立体感のある雲の形やかさなりが
     見えてきます。やがて、赤みを帯び始めた雲たちのおかげで、背景の青色がますます
     鮮やかに! そして真っ赤、サーモンピンク・・・・、朱色・・・・、なんと表現すればよいのか
     迷うような美しくて迫力のある夕焼け空になって、空の一日が幕をおろしてゆきました。

    もしも時間の経過を早送りしながら空を眺め続けることができたなら、今日の空は、
     まるで大きな万華鏡のように見えたことでしょう!
     ぜひ下のギャラリーをゆっくりご覧いただきたいです。

     ところが空の一日はこれで終わりではなく、透明度の高い夜空に秋から冬の星座が
     煌々と輝きました。もちろん、大アウトバーストをおこしたホームズ彗星も!
     もう、肉眼で見て明らかにふくらみがわかるほど大きく広がってきました。(下の写真)
     望遠鏡で見ると大きすぎてびっくりするほど。小さな双眼鏡でもとてもよく見えます。
     時間のたつのも忘れて見ていたら、オリオン座やすばる、シリウスなど冬の星々が高く
     のぼってきました。双子座には赤い火星も明るく光っています。
     眠るのが惜しいような週末の夜空でした。
     
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朝 桑名  光芒 昼 津市 「雲が降っている」
雲底に注目 高積雲の優しい景色
夕方 津市
刻々と姿を変える
中層の雲たち  
夕方も「雲」が降る 雲が舞う!?
ほんの数分間の劇的な変化
ホームズ彗星 22:07 500mmF4 ISO200 30秒露出
中央がトリミングなしの画像 桑名市
1分露出
ホームズ彗星の位置 すばる
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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