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2007年7月
「若狭湾からの しぐれ雲に ずきん雲」 (津市 8:17)
 
     西高東低の冬型気圧配置。
     風は強くはなく、衛星画像で見ると若狭湾には、対流雲が蜂の巣状のベナール・セル。
     この雲や大量の水蒸気が、伊勢平野にまで押し寄せ、しぐれる一日となりました。
     京都ではこの時期のしぐれを「北山しぐれ」と呼んでいます。
     伊勢平野では、若狭湾から鈴鹿峠を越え、津市に向けて「雲の道」があるとも言われます。
     雲の種類は基本的に積雲ですが、びっしりつながって層積雲といえるものや、中層の
     高積雲もあります。
     写真のずきん雲は撮影前に完璧な形でしたが、対流の勢いで雲がずきんを突き破ったものです。
     ほかにも尾流雲、雲底の複雑な雲、つるし雲、降水雲などもありました。
     また、雲がない青空からも小雨が降り、広い青空にも淡く虹がかかりました。
     雲になっていなくとも、多くの水滴や雨粒が浮かんでいる空だったのです。
     三重県北部では、とても鮮やかな虹が見られたとの情報もありました♪

    また、今夜もホームズ彗星がよく見えています。23時頃には天頂近くでぼんやりとした輝き。
    
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8:17 津市 南東 ずきん雲 午前から昼  北〜北西の方から雲の道
12:47 南東 夕方 南東 尾流雲 高積雲も見える 手の届きそうなちぎれ雲
南東 積雲列 虹 晴れていても水滴が浮かんでいる
複雑な雲底 つるし雲に近い 蒸発する雲 青空の淡い虹
ISO400 30秒 23:51 ISO800 30秒 23:53 ISO800 90秒 23:54
ホームズ彗星 上:トリミングなし  南西方向への伸びが顕著になった(桑名市) オリオン大星雲
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像 15時) 
赤色の十字の交点が津市 黄色の線が雲の道
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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