4月のカレンダーへ
2008年 4月2日 (水)
「微妙なちがい−高層雲と巻層雲−」 (津市)
 
     雲の種類は、大きく10種類に分けられて、それぞれ「10種雲形」といいます。
     典型的な写真は、Web図鑑として掲載していますので、トップページからご覧ください。
     しかし、雲の分類はなかなか微妙なものも多く、『中間的』な雲もたくさんあります。
     左の写真は、中層にできる「高層雲」。太陽の光が弱められてその輪郭がわかるもの。
     地上には物の影ができません。
     右の写真はというと、そのおよそ2時間後に見られた雲で、高層雲かなと思いながらも、よく
     観察してみると、太陽はまぶしく、かすかに物の影もあります。そして、ほんのりとハロも。
     こうした特徴からすると、これは「巻層雲」のようです。
     雲の種類を確実に見分けるというのは、実はなかなか難しいときもありますね。
     今日の天気は、高気圧の後面(西側)にあたり、次の低気圧(発生前)の前面の暖気が
     南から北へ流れ込む形で、上層雲や中層雲ができていたことによるもの。
     下のひまわり天気図も、なんとなく『美しさ』を感じます。
     そして明日は本格的な雨の一日になるような予報が出されています。
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
10:34 高層雲 12:44 巻層雲 12:55頃 ハロが少しわかりやすくなった。
夕方 西の空 高層雲
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

前日へ

翌日へ