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「絹の空−巻層雲−」 (津市 18:22) |
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上層にできる、「巻雲」「巻層雲」「巻積雲」は、かつて「絹雲」「絹層雲」「絹積雲」とも書かれました。 今でもワープロの変換では両方が登場します。 語源をきちんと調べた訳ではないのですが、巻雲はその形から今のまま「巻雲」が、巻層雲は そのシルクのような繊細な美しさから「絹層雲」がぴたりとイメージにはまると思うことがあります。 快晴の一日の終わりに、ひとしれず西の空に広がった今日の絹層雲は、まさにシルクのような美しさ。 ふっと「絹層雲」という字のほうが思い浮かびました。 ところで、この雲日記サイトでもときどき登場する光環(光冠)や彩雲は、雲の粒が原因となった 光の回折現象で生じます。 難しそうなイメージを受ける人もあるかもしれませんが、じつはとても身近な現象なのです。 たとえば、自動車の窓ガラスが曇ったとき、窓に付いているのは小さな水滴の集まりです。 (雲と同じですね。)この窓の曇りを通して街灯を見るとまさに、「光環」が見えているはずです。 今日は、ペットボトルの中に雲を作って、白色LEDのライトを見てみたところ、やはりみごとな 光環が見えました。何色がどれくらいの半径で見えるかは、水滴の大きさに大きく影響されます。 きれいな光環は、やはり緑色が鮮やかに見えるもの! 雲の粒(水滴)の大きさをコントロールする 秘密(!?)の自前テクニックを駆使して、緑色が鮮やかに見える光環を作ってみました。 夕方の巻層雲ごしにみる太陽も、かすかに光環を作っていましたが、緑色はほとんど見えず・・・ 今日は、ペットボトルの光環に軍配があがりました。 |
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光環のモデル実験 ペットボトルの雲。 |
津市 18:01 巻雲と飛行機雲 |
18:07 巻層雲 | 18:13 | |
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18:19 少し光環 | 18:22 シルクのような巻層雲 |
18:54 巻雲 | 18:59 広がった巻雲 巻層雲というべき。 |
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(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成) |