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2008年 4月2日 (水)

「地上気温1℃での降雪」 (桑名市 6:45頃)

 
     上空の低い気温のもとでできた雪結晶が降ってくるとき、地上に近づくにつれて気温が高なるために
    融けて雨になるか、雪のままで降るかの境目にあたる気象条件はよくあります。今朝の桑名市の気温は
    約1℃の状態が数時間つづき、写真のような雪が降ってきました。落ちてくる雪が0℃より高い気温に出
    会って、その表面から融け始めるもののそのときの潜熱の働きで急激には融けず、また雪結晶自身の
    熱容量によっても雪(氷)の状態を保つことができたものです。このような「湿り雪」はお互いにくっつきあっ
    ていることが多く、「ぼたん雪」になることもありますが、今日の雪はかなり堅い氷として落ちてきていました。
    これは、雪結晶が落下しながら、雲の水滴を付着・凍結させる過程があったものと思われます。。
     さて、空の様子についてですが、朝、桑名市を出て三重県南部まで移動しながら雲を観察することができ
    ました。三重県北部は雪雲、中部では晴れ、そして南部では再び雪雲が多く積雪の所もありました。ひまわ
    り画像や地上天気図を見ると、北部では北西から雪雲が、そして南部では西から雪雲が入って、志摩半島
    沖で収束していたようです。
     紀北町では、山側に迫力のある雪雲が見られながらも、海側を見ると春のような陽射しと気持ちよい青空が
    広がっていました。 
    
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桑名市 6:45〜7:00頃 
7:16 四日市市 南の空 7:29 鈴鹿市 南 7:43 津市 西
7:46 津市 南 9:09 紀北町 南 9:10 紀北町 北
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像)
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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