12月のカレンダーへ
2009年 12月28日 (月)

「正午の虹」 (桑名市 12:09)

 
     正午ごろに急にしぐれてきて、「もしや」と思って北の空が見えるところに行くと、”やはり!”・・・
    明るい虹が短時間だけ見られました。撮影できる場所で車をとめたときにはすでに明るい部分が
    少なくなっていて少し残念だったのですが、それでも写真のような状態をとらえることができました。
     今日は、この写真から話題を2つほど。
     ひとつは、正午頃に虹が見られるのは、じつは季節が限られていること。虹は太陽の反対側(対日点)
    を中心として視半径42°の円となるので、太陽高度が42°よりも低い季節にしか地平線より上に現れ
    ないのです。このように比較的大きな円弧の部分が見られるのは、冬至に近い今の時期ならではという
    わけです。
     もうひとつ、虹の外側にもうひとつのアーチがかすかに写っています。これは「副虹」といって、51°の
    視半径を持ち、色の順序が主虹とは逆になっています。
     そして、この2つのことを考えていたら、太陽高度のもっと高い季節には、副虹だけが見られるという
    現象がありえることを思いつきました。そのチャンスにもまた期待したいと思います。
     
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
桑名市 朝 南東・西の空 昨夜は雨 虹 12:09 虹 12:12
虹 12:14
500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

前日へ

翌日へ