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2010年 3月21日 (日)
 
 
 

「黄砂・天気雨・立ち上がる虹」 (桑名市/岐阜県南濃)

 
     03時ころに寒冷前線の通過がありそうなので観察したところ、1時頃と4時ころにまとまった雨が降り、
    稲光らしき光を数回みたものの、桑名では雷雨はありませんでした。
     しかし、この前線通過は、いろいろなものをもたらしました!
     朝、霧?と思っていたものはどうやら黄砂! 天気雨が降り続いたのですぐには気付かなかったの
    ですが、雨が乾いたところにはまぎれもなく黄砂がびっしりでした。(朝は、黄砂と降雨後の寒気流入に
    よる霧とがまざっていたようにも思います。)
     そして、天気雨、といえば・・・・虹です!
     晴れ間が出てきた午後に、しぐれの天気雨が断続的に続くので「虹を見たい」と思ったのですが、
    三重県では太陽の方角と位置関係がうまくありません。そこで、積雲列が北西から南東へ伸びている
    岐阜県や愛知県の方に移動してみました。この雲列のしぐれならば、午後から夕方の太陽を背にして
    見ることができるからです。
     最初に虹を発見したのは14時30分ころ。虹のアーチの最上部が地面すれすれの高さに出現。
    (これは虹が、天球上の太陽の反対側の点を中心にして視半径42°の円を描くからで、太陽高度が
     高いときは虹が地平線上に現れないのです。) その後、降水のありそうな場所を見つけては移動を
    くりかえし、虹の観察を続けました。太陽の高度が下がっていくにつれて、虹はだんだんと高く、半円に
    近づいていくのがよくわかりました。(上の写真も時間の順になっています。)
     しぐれる中で雨風に打たれながら虹を撮影していた時、おもしろい現象を見つけました。遠くに見えて
    いる虹の根もとが地面に達してからもさらに伸びているのです! これはすぐ近くの雨粒にも虹が生じ
    ていたため。理屈の上ではすぐ理解できますが、とてもふしぎな感じのする体験でした。
     木曽三川の堤防にのぼって虹の撮影をしていたとき、かなり風が強く、何度か体が押し出されて少し
    こわい思いをしました。帰宅してニュースを見ていると、やはり各地で強風の被害のあったことが報じら
    れていました。
     
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
8:01 黄砂 10:43 11:05 12:04
13:44 13:51 14:01 天気雨 14:04
l
14:33 低い虹 14:34 14:47 ベール雲 15:10
15:11 ずきん雲
15:44 虹は美しいが
雨風は強い状況

15:45
15:46 雨が降っていて
すぐ近くまで虹が見える

15:46 15:59 15:45 15:46
19:50 黄砂 黒い点は雨
気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像
500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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