4月の野鳥カレンダーへ    
 2022年 4月8日 (金)
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「コゲラ/ウグイス/カワセミ」(桑名/菰野/桑名)
 桜(ソメイヨシノ)が満開を過ぎ、ウグイスの声をよく聞く季節になりました。
「声はすれども姿は見えず」とはほんとうによく言ったもので、ごく近くに
いて大きな鳴き声が聞こえてもほとんど見つけることができませんね。
偶然姿を見つけて撮影できることもありますが、今日は粘りに粘って見つ
けて撮影。見つけにくい要素は、@声の大きさにだまされるが体は小さい
(スズメくらい) A色が地味で木や枝葉の保護色 B実はとてもすばやく
表から見えない場所を動き続けている Cそもそも幹などの裏側にいたら
見えるはずがない などかなあ、と思います。 幹の裏側に回ると鳴き声が
急に少し小さく聞こえること、木から別の木に飛び移るのを見逃さないこと、
葉っぱの不自然な揺れは大きなヒントとなること、鳴き声地点をいろいろな
方向から注視すること、などが見つけるポイントです。さらに撮影するとなる
と、一瞬を逃さぬようにカメラを構え続けていること、フォーカスポイントは
つねにやや近めにしておいて一発合焦を試みること、逆光・空抜けしそう
な場合、さきに露出補正をしておくこと、などが要求されると思います。

動きの素早いコゲラの撮影もよく似たものですが、見つける苦労はあり
ません。桜の木の枝を動き回るコゲラがいたので、前景・背景をイメージ
しながら忙しく撮影。なんとか2枚ほど、アップできそうな写真になりました。

カワセミの撮影は、天気がとても良かったため、「開放」からの脱却をはかり
少し絞っての撮影にしました。枝の一部にピントを合わせての置きピン撮影で、
絞り開放の場合よりピントの合う範囲が少し広がっているように思います。
カワセミが止まった木の枝と垂直な位置から撮影したわけではないので、
枝のどの位置に止まるかも関係してきますが、これでひととおりの試行錯誤
が完了。ダイナミックな動きのシャープな写りに向けて、チャレンジが続きます。
    <↓画像をクリックして拡大↓>
 共通データ
機材A NikonZ6 300mmf/4×1.7倍テレコン(500mm)
機材B NikonZfc 300mmf/4×1.7倍テレコン(換算750mm)
機材C NikonZfc AiED500mmf/4P(換算750mm)
コゲラ
A f6.7 1/8000秒 ISO6400 桑名市
サクラの木の枝にて。
コゲラ
A f6.7 1/8000秒 ISO5600
掘り出した虫をくわえて移動。
ウグイス
B f6.7 1/500秒 ISO1250 菰野町
大きな声で鳴くが、ほとんど
姿を見せない。一瞬の勝負。
ウグイス
B f6.7 1/1000秒 ISO11400
葉が生い茂り、かなり暗い場所で。
ルリビタキ
B f6.7 1/1000秒 ISO7200
オスの成鳥はついに見かけず。
カワセミ♂
C f8 1/4000秒 ISO1400 桑名市
f8に絞り込んで撮影。
開放では焦点深度外の位置。
C f8 1/4000秒 ISO1400
魚をくわえて帰還。
翼の両端までピントが来ている。
C f8 1/4000秒 ISO1400
手前の翼は被写体ブレか?
   
 C f8 1/4000秒 ISO1400
枝よりかなり手前。少し甘いが
絞り込んでなければボケている位置。
C f8 1/4000秒 ISO1400 
魚をくわえて2度目の帰還。