6月の野鳥カレンダーへ    
 2022年 6月12日 (日)
前日へ     翌日へ 
「翼広げる オオヨシキリ」(桑名市)
 
 
 
オオヨシキリの飛び出しを、120fpsと30fpsで撮影。

昨日記載したように、羽ばたきの周期は約1/15秒なので、
30コマ毎秒では、2種類の同じ姿勢ばかりが撮れてしまう。

最新のNikonZ9では4K画質で120fpsが可能だが、手持ちのZfc
ではHD画質での120fpsとなるので、できるかぎり近づいて、
ノートリミングでいけるように撮影しました。どう撮るか?よりも
どう近づくか?に力点が移ります。

川沿いに吹く強風に茎ごとあおられたオオヨシキリは、画面に
とらえておくだけでもなかなかたいへんでしたが、近い距離で
120fps撮影に成功。ピントも良好。くわしい羽ばたきの解析が
できました。下の、1−@〜1−KやGifアニメをご覧ください。

120fpsが成功したので、おまけで30fps(4K画質)も撮影。
不思議なもので、翼を水平に広げた瞬間が運よく撮れて、
この姿勢の写真が繰り返し得られました。背景もきれいです。

 
 
25倍スロー(ムービー)
画像クリック

    <↓画像をクリックして拡大↓>
 共通データ  NikonZfc AiED500mmf/4P
オオヨシキリ
f8 1/2500秒 ISO640
強風にあおられて、しがみつき
ながらバランスをとるために
翼を少し広げている。
飛び出し1−@
f4 1/2500秒 ISO640
@〜K 120fps 1/120秒間隔。
羽ばたきの周期は約1/15秒。
カワセミより2倍ほど速い。
   
 1−A
翼を両側に広げるのは空気を
最大に押し下げている瞬間。
決して滑空の時ではない。
1−B
ぐんと上昇する瞬間。
 鉛直加速度がMAX。
   
1−C
速度MAX。 
1− D
翼を持ち上げるときは、
体に付けて空気抵抗を
受けないようにしている。
   
 1−E
体につけた翼をすっと持ち上げる。
1−F
次のストロークに入る。 
   l
 1−G
再び空気を下に押し下げ始める。
水泳のバタフライに似ている。
 1−H
翼の美しい状態。
静止画では滑空シーンに見えて
しまうが、空気を押し下げている。
   
 1−I
第2ストローク後半へ。
1−J
空気を押し下げきる時、
次に翼を持ち上げる準備で
翼を丸めている。やはり、
バタフライに似ている。
   
1−K
翼を持ち上げている。
このときが滑空状態。
飛び出し2−@
f4 1/2500秒 ISO160
30fps
左方からの風を受けて飛び立つ。
羽ばたき周期が約1/15秒なので
広げた瞬間が運よく取れたら、
次々とこのフォームが撮れる。
2−A
この瞬間も美しい。
何より背景がベストに近い。
背景の水色は空、濃い青は川。
2−B
再び翼を広げた瞬間。
30fpsでは運が悪いと
この瞬間が撮れない。
20コマ毎秒くらいだと
いろいろな瞬間が撮れそう。