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 2022年 6月13日 (月)
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「神々しき 天気綸 - 22°ハロ - 」(桑名市)
 
シルクのように一様な白さで光る巻層雲に、鮮やかな22°ハロ。
リングの内側が外側よりも暗いこともよくわかります。
これは、リングの内側から発せられるハロの光がなく、外側
には淡いながらも観測者に向かうハロの光があるためです。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」にさりげなく登場する「天気綸」の柱。
天気を占う道具との説が有力らしいけれど、晴れた日の空に
あらわれ、明るく輝くリング、即ち22°ハロが天気綸だと思えて
なりません。賢治の文学研究には科学の視点はかかせず、
特に、彼の奥深い観察・体験・研究のベースを思うと確信に
近い思いがします。

今日の22°ハロは4時間ほど継続し、夕方には高層雲の空。

    <↓画像をクリックして拡大↓>
11:06 16mm
巻層雲の繊維状構造が残る
なかで鮮やかなハロ。
11:46 16mm
ほぼ一様な巻層雲に現れる
ハロは最高に美しい。
13:47 14mm
淡くなってきたハロ。
輪郭が左右にぼやけて
いるのは外接ハロの光が
混ざっているためのよう。
13:56 16mm
もやもやとハロを隠す雲。
巻層雲よりも低い高層雲が
広がり始めた。
地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成)
 
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