11月の野鳥カレンダーへ    
 2022年 11月4日 (金)
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「魚をくわえて飛翔(正面) -カワセミ-」(桑名市)
 
 
 
 
 
 
 
 
毎日、同じポイントを何度も巡回するように活動するカワセミ。
光線状態や飛ぶ方向の組み合わせで、さまざまな姿が見られます。

今日、印象に残ったのは、魚をハンティングしたあと、撮影者の方へ
飛びあがってきた姿。3コマ合焦したうちの2コマは、翼が見えないほど
の真正面(翼がとても薄いのです)。翼の外面が見えるものを掲載。

次に印象に残ったのは、直射日光を受けた後ろ姿の羽繕い。
まるでカメラのシャッター幕のような機能美を見せるとともに、
光の当たり具合でさまざまな色と光沢を見せています。
また、めくれ上がった背中の羽が透明感のあるシルバーに
輝いていたこと。この羽のこの透明感は初めて見ました。
構造色のあらわれかたはとても奥深いですね。

いろいろ撮影して、さいごに茂みにとびこんだカワセミ。
まったく姿がみえなかったが、テレコンをつけてじっくりと
捜索すると・・・。いました、かなり奥深い所に。
これもカワセミ生態観察の重要なポイントかも。

いい写真を撮ることよりも、観察と発見の楽しさを
大切にしたいと思った一日でした。

 
    <↓画像をクリックして拡大↓>
 共通データ: NikonZ9 500mmf/5.6
f5.6 1/4000秒 ISO7200
半逆光で飛び立つ。
f5.6 1/4000秒 ISO7200
翼の透明感が際立つ。
f5.6 1/4000秒 ISO7200
左右の翼の表と裏が見える瞬間。
f5.6 1/4000秒 ISO7200
空気を包み込む美しいフォルム。
   
 f5.6 1/4000秒 ISO11400
飛び込んだあと、魚をくわえて
こちら向きに突進。目の前の
切り株に留まるつもりだったよう
だが、人の気配に気づいて
このあと急転回した。
 f5.6 1/100秒 ISO320
毎日撮影している写真。
ほんとうによく留まるポイント。
   
 f5.6 1/4000秒 ISO14400
手前の翼に合焦。
美しいフォルム。
f5.6 1/4000秒 ISO14400
通常合成の連続写真。 
   
 f5.6 1/4000秒 ISO8000
羽ばたき周期は約1/15秒。
この写真で3ストロークある。
 f5.6 1/160秒 ISO64
羽繕いの途中、羽の構造色が
さまざまに輝く。翼の重なりも
カメラのシャッターのように美しい。
   
 f5.6 1/160秒 ISO64
背中に現れた透き通る羽。先端の羽
かと思ったがそうではなく、めくれ
あがった状態、やはりここの羽も透明
で、構造色で濃紺や緑になるようだ。
右上写真ではどの羽なのか、
よく見比べてみてくださいね。。
 f5.6 1/4000秒 ISO3600
美しい飛翔だったが、ハイライトとびと
黒ツブレの両方がカワセミの体に
生じている。難しい・・・。
   
 f5.6 1/4000秒 ISO3600
右上写真と同様、写真表現が難しい。
 f5.6 1/4000秒 ISO3600
ハイライト重視で通常合成。
f5.6 1/250秒 ISO1100
これも毎日撮っている。
f5.6 1/4000秒 ISO1800
これも。枝カブリがギリ避けられる。
   
 f5.6 1/4000秒 ISO11400
枝カブリを避けた構図から
飛翔スタート。
f5.6 1/4000秒 ISO11400
あとは運まかせで枝カブリ。
顔・翼が美しいので採用。
   
 f5.6 1/4000秒 ISO11400
きれいなアングル。2本の枝が悔し。
 f5.6 1/160秒 ISO320
再び同じ場所に戻る。陽が翳った
ときの色合いがこれ。
   
 f5.6 1/250秒 ISO80
直射日光が当たった時の色と光沢。
この場所も毎日撮っているが、光の
状態が頻繁に変わる、おもしろい所。
 f9.5 1/4秒 ISO720 1.7倍テレコン
奥深い茂みの中へ。遠くて暗く枝葉が
いっぱい。場所がわかっても肉眼では
視認できなかった。スライダー雲台が
必要なほど、三脚位置の微調整を
繰り返し、スローシャッターで撮影。