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「2022-23 年越しのカノープス」(桑名市) | |||
新年あけましておめでとうございます。 今年も年越しの瞬間に りゅうこつ座のカノープスが見られました。 カノープスの光度はマイナス0.62等級で、恒星の中ではおおいぬ座の シリウスに次いで全天で2番目に明るい星ですが、その赤緯は−52° と、いわば南半球の星なので日本では東北地方が見られる北限に なります。桑名からでは南中時に地平高度がやっと2.4°という低さで あるため、大気による減光を受けてかなり暗くなってしまいます。また、 地形の起伏や建物によっても簡単にかくされていまいます。 今年の大晦日における正確な南中時刻は23時38分で、撮影時刻は 南中時刻を中央値として23時16分から0時00分までとし、比較明合成に よる日周運動を撮影しました。少し前までなぞの減光が話題になっていた オリオン座のベテルギウス(3年前は1.6等級まで減光)も明るさが戻り、 冬型気圧がゆるんだおかげで雲もほとんどない、すばらしい年越しの 星景色となりました。 ちなみに、年越しの瞬間にカノープスが見えるかどうかの確率は、 自分なりに記録をとりはじめてからの17年のうちで8回が見られて おり、約5割というところ。(昨年は大雪に見舞われていました。) |
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地上(高知大学気象情報頁赤外画像と気象庁速報天気図を合成) | |||
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カノープスの見つけ方 冬の大三角、シリウスを見つけておおいぬ座の足元の三角形の底辺を 3等分する黄色の直線がポイント。おおいぬ座β星(ミルザム)のほぼ真下。 でも、南中時刻をきちんと知ることが大切。大晦日の11時40分を基準にして、 1か月あたり2時間をずらすとよい。(年末は遅い時刻へ、年明けは早い時刻へ) |
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同じ場所で発生し続ける 地形性の雲 15:56 南東 24mm |
鈴鹿山脈沿いの長い雲 15:56 西 24mm 冬型がゆるむと積雲が減り、 下層の上部付近の西風が山脈を 越えるときにつくる雲が目立つ。 これらの雲は同じ場所で生じ、 同じ場所で消え続けるため、 ずっと居座っているように見える。 |
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16:47 南東 24mm 南東の雲は1時かに上たっても ほぼ同じ状態。 |
上弦すぎ(月齢9.0)の月 16:47 東 24mm |
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