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2007年7月
「低い雨雲」 (津市 12:39 西)
 
     朝8時ころのラジオで「雲が多いが晴れの一日」という天気予報。
     そのときにはすでに津市でも雨が降っていました。
     さらに、降り続く雨にもかかわらずレーダーに雨雲はまったく見あたらないまま・・・・
     洗濯物を干してきた人、雨具を持たずにバイクで通勤した人・・・・昼過ぎまで雨でたいへんでした
     ひまわりを見ても天気図を見ても晴れしか思い浮かばない状況でも、南東のゆるやかな風によって
     太平洋の暖かく湿った空気が流れ込むとき、三重県ではこのような雨になることがあります。
     雲底の高度はとても低いものです。経ヶ峰と比べて、100〜300mというところでしょうか。
     べったりと覆う「層雲」といってもよいかもしれませんが、「層積雲」(類)の層状雲(種)の不透明雲(変種)と
     いう感じです。(どちらか判断に迷う雲です) ところどころで降水雲(副変種)も見られます。
     低い雨雲はレーダーにもとらえられません。
     機械や計算機にまかせきらずに空を正しく観察することはちゃんと意味のあることだなと思う一日でした。

    
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8:51 東 12:30 南西 12:30 北西 12;39 西
実験:ビー玉が中央の「仕切り」を通り抜けます PLフィルターで撮影 正体は偏光板でした
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像09時)
三重県地図が浮かび上がるような形の下層の雨雲

(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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