12月の野鳥カレンダーへ    
 2022年 12月13日 (火)
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「風切のブルー/超アッパースイング - カワセミ -」(桑名市)
 
 
 
 
 
カワセミ(オス)の羽の構造色について観察。
特に、初列風切と次列風切のブルーの出かたに注目しました。

光源状態は、青空に積雲が浮かぶ空からの拡散光で直射日光は無し。

まず写真1枚目は、羽繕いで初列・次列ともに鉛直に立っており、
このときは濃いブルー。どうやらこの条件でブルーになるのが基本。

写真2枚目は初列が無色(グレー)で次列がブルー。
写真3枚目はともにブルーながら、初列は薄いブルー。
やはり、鉛直に立っているときにブルーが現れるようです。

以下の写真にはいろいろなパターンが写っていますが、
初列と次列の風切はカワセミの関節の関係で折れ曲がって
いることが多く、その角度の違いが色の違いになっている
ことがわかると思います。

写真4枚目は、水に飛び込んだ後の口からの放水。頭部をほぼ
360°回転させての豪快なアッパースイングの様子が、飛び散る
水滴の形に現れています。

写真5枚目は、高い場所にあるサクラの枝から飛翔する前の状態。
夕方の撮影で、長い時間、休憩しながら魚を探していました。

    <↓画像をクリックして拡大↓>
f4 1/180秒 ISO160
枯れ葉を背に。
f5.6 1/250秒 ISO500
枯れ紅葉を背に。
f5.6 1/4000秒 ISO7200
風切は初列・次列とも濃いブルー。
f5.6 1/4000秒 ISO11400
少し広げた風切が曲面を成し、
ブルーから無色のグラデーションが
形成されている。
f5.6 1/4000秒 ISO11400
風切に透過光が入り、ブルー・無色の
グラデーション。幻想的な背景も良好。
f5.6 1/125秒 ISO360
サクラの枝で安定の美しさ。
f5.6 1/125秒 ISO400
ほんのり緑の前ボケから背景への
グラデーションを生かして縦構図に。
f5.6 1/4000秒 ISO8000
360度回転のアッパースイング放水。
   
 f5.6 1/4000秒 ISO8000
グリーン〜無色のグラデーション。
f2.8 1/4000秒 ISO4000
初列と次列の面の向きが異なり、
ブルーと無色にくっきりと分かれる。 
   
f2.8 1/4000秒 ISO4000
障害物で水面が美しくない。 
f4 1/60秒 ISO100
定番の、池中央の活動拠点。 
   
f4 1/60秒 ISO200
高いサクラの枝から飛翔する前。