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2006年11月5日(日)
「つるし雲のような高積雲」 (桑名市)
 
     昨夜は寒冷渦の直撃を受けずに少し雨があった程度で、雷もなかったもよう。  
     朝から野球のグラウンドが使えるような状況でした。

    しかし、今日の空には不安定さが残り、また風も強め。
     午前には、数分間だけ高層雲に太陽光のハロ(22°ハロ)が見られたりもしました。
     昼過ぎには、黒い雲が空をおおって雨と風が。洗濯物をあわてて取り込む家々の風景が印象的でした。
     その後、南北にのびる高積雲の列(大きな波状構造ですね)が見られ、そんな中で、
     南南東の空に、「つるし雲」のような高積雲があらわれました。
     鉛直方向によく発達したつるし雲は富士山のような高い山(孤立峰)の風下にできるのかなと思いますが、
     鈴鹿山脈の風下の伊勢平野や伊勢湾にも、背が低いながらてっぺんがレンズ状になって積み重なった
     このような雲の現れることがあります。
     (1月22日の津市の伊勢湾に見られたものや、4月6日の亀山市上空のものも、タイプはちがうけれども
     それぞれ、つるし雲と言ってもよいかもしれない気がします。)
     夕方は、日射しを透かした黄色っぽい雲と影になった青黒い雲のコントラストが不思議な景色を作っていました。

    
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朝 高層雲 午前 ハロ
昼頃〜午後の雲 一時的に雨風が来てあわてて洗濯物を取り込む風景も
15:10頃 つるし雲のような高積雲 南南東の空
鈴鹿山脈には孤立峰はないのですが、風下にこのような雲のできることがあります


東にも大きな高積雲 光芒(こうぼう) 夕方 雲の色の対比
夕方 南東の空

(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像 15h )
赤丸が桑名市 周囲の雲と分解しきれてないが、十字線の雲の輝度の高い部分がつるし雲と思われる)

(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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